2010/11/02

生物多様性と森のお話

11月1日の放送では、いきもの多様性研究所の小山さんに、
森や、そこに暮らす動物と人間との関わりについてお話していただきました。

最近の熊のの出没の要因など、色々とお話していただきました。
当初は「いきもの多様性」さんのお話ということで、
終始動物の話をされるのかと思っていたところ、
動物が十分に生きるためには多様な植物からなる森が必要と言うことで、
森の話がほとんどでした。
まるで植物を大切にされている方々の意見のようで、植林などのお話でした。

滋賀県最大級のトチ、カツラの巨木が伐採:いきもの多様性研究所blog

動物が生きるためには植物が大切で、エサになる実のなる木などが大切なのですね!
とても納得いたしました。また、木の実は動物に食べられて種がフンとして
排泄されるほうが発芽しやすくなるとのことで、植物にとっても動物が必要なのだそうです。

森って何なんでしょう。
人間のための森、つまりスギやヒノキなどの材木を取るためにつくった
1種類だけの人工林では、えさが無く、熊などの獣が生活しづらいのです。
またスギやヒノキは花を咲かすけれども蜜を出さないので、
ミツバチなどの昆虫もあまり生きることが出来ないそうです。

先日の京都新聞の記事で読んだ、京都大学所有の森での昆虫の数が激減している
という話を思い出しました。

また手入れされなくなった人工林は地面が暗くなり、下草が生えず、
余計に動物たちが棲みづらくなるということ。
最近の熊の里への出没の原因としてよく報道されている
「猛暑による木の実の不作やナラ枯れ」に加え、
大きな要因として、自然の森が人工林に置き換わり、
動物が棲めるような森がなくなっていることが上げられるとのことでした。

いきもの多様性研究所さんから森の話を聞いたこと、
地球のいきものは動物も植物も大いに繋がっていることを
ひしひしと感じることが出来ました。

また機会があれば植林などにも参加してみたいし、
森のことも知っていけたらと思います。

樋口

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